61b.jpg企画部長 森真理子さん

服飾製造で顧客と社員を幸せにしたい
~高い品質の婦人服ブランドを支える~

●どのようなものを作っていますか

 婦人服を製造しています。種類は主にパンツやスカートが多く、その他にワンピースやスカーフなども作っています。
 当社は、先々代の社長が、戦争が終わってほどなく、東京の赤坂で注文洋服屋として始めました。その後、1952年に法人となり、1980年には、東京本社の新庄工場として、新庄市若葉町にあった服装専門学校の一角をお借りする形でスタートしました。現在の工場に移転したのは1988年です。

●女性が多い職場ですね

 はい。縫製はいまだに「女性の仕事」というイメージがありますが、当工場も、ほぼ女性で構成されています。最近の若い人は、男性でも服やファッションに興味があったり、自分で服を作る人も増えてきているように聞きますが、昔からのイメージは強いですね。当工場の社員は、ほとんどが最上地域内の人で、特に新庄市内から通われています。

●どのような内容の仕事ですか

 布の生地からあらかじめ決められたパターンを切り出す「裁断」、その後ミシンを使って縫い合わせる「縫製」を行います。さらに、不要な糸を切る作業と、不具合がないかを調べる「検品」を経て、発注先へと出荷されます。
 裁断も縫製も、今では作業工程の多くがコンピュータ制御の機械(CAM)を使って行いますが、製品のによっては人の手で行うこともあります。それは、複雑な形・パターンのものや、布地の絵柄をきっちりと合わせて縫う必要があるなど、作業に繊細さが求められる場合ですね。
 季節によって製造数は変動しますが、現在では月間約6千着以上を製造しています。検品し終えた服は、発注先メーカーに直接納品しています。

●服には流行もありますね

 服飾はファッションに直結するもですので、どうしても世間の流行にニーズが影響を受けます。例えば、最近の婦人服では、パンツスタイルが流行っていて、スカートは比較的少ないですね。ニーズの大小は製造数にすぐに反映されますので、工場の運営を担当している者としては、受注の内容はもちろんのこと、移り変わる流行をいつも注意して見るようにしています。

●気を付けているところは

 製造業ですから、なによりも品質が第一です。特に、服はお客様の肌に直接触れるものですから品質が何より大事ですね。

●目標としていることは何ですか

 品質を第一義(最も大切な意義・価値)に掲げている一方、いかに多くの服を生産し、効率を上げるかを工夫することも求められています。当社の目標は、地元にいかに貢献するかと、勤めている社員みんなに幸せになって欲しいということです。
 私としては、製品の品質を通してお客様が、生産効率を向上して会社が、働き方を工夫して社員が、というように三つそれぞれがより幸せになることを目標としています。

●昔と今で若者に違いはありますか

 今の若者には、どこか子どもっぽさを感じることがあります。例えば、これは時代の風潮なのかもしれませんが親子が友だちのような関係になっていたりするのは喜ばしいことではないと思いますね。
 仕事は、会社の上司や取引先の会社など、上下の関係を理解して対応できなければ務まりません。仕事を離れた場所での、友だちのようなフランクな関係は、年齢を超えて良いコミュニケーションができます。仕事とプライベートをきちんと分け、時と場合に合わせることで、それぞれの関係性の持つ良さを活かすのが一番良いと思います。


61c.jpg2001年度入社 五十嵐 瞳さん

●この会社に入った経緯は

 私は、昔から洋服が好きで、いずれは服飾関係の仕事がしたいと考え、高等学校では家政科を専攻しました。この会社に就職を決めた理由は、長く続いている会社であることと、私が知っているブランドの縫製をしているとの二つでした。さらにオーダーメイド品も製造していると知り、この仕事にやりがいを感じて入社を志望しました。現在は、量産に入る前の試作、サンプル品作りを担当しています。

●サンプル品作りとは

 メーカーからあがってきたオーダーを、実際に形にするのがサンプルなのですが、これは後で大量生産する上で、製造工程などを決める大事な役割になります。製造の流れをスピーディーにする作りやすさと、製品の仕上がりの美しさの両面を考えながら試作品を作っていきます。
 入社した当初は、製造工程の流れ作業を担当していましたが、8年前から現在の役割になりました。
試作は私を含め3名で担当しています。

●やりがいを感じるところは

 何といっても、形として洋服が出来上がってきた時ですね。難しいデザインのものは、特にやりがいや達成感を感じます。試作担当になり、初めの頃には、縫いにくい素材などは作業が難しく大変でしたが、挑戦する気持ちで、先輩方にコツを教わりながら頑張ってきました。私は、もともと負けず嫌いな性格なので(笑)。|

●仕事に慣れるコツは

 あらかじめ自分の言いたいことを紙に書き、人のいないところで練習してから先輩や上司に聞いたこともあります。また、自分が良いと思った先輩の応対をまねたりと、自分なりの努力をしました。
 ミスや失敗は仕方のないことですが、何度も繰り返すのは悔しいのでそうならないようメモを取ったり、次の仕事に活かすように意識しました。でも、良いことも悪いことも結局は全て自分の身になると思います。
 社会人になったら、周りの方々とのコミュニケーションは大事です。年上の方や先輩に言いにくい事や伝えなくてはいけないことも出てくると思います。まずは、目上の方への言葉遣いに配慮することが大切ですね。

【先輩からひと言】
多くの人が知っている有名なブランド品が、地方で製造されていることがあります。
どんなブランド品が故郷から生まれているか地元の製造業について調べてみよう。


【おしごとPoint!】
地元で自分が好きなことを仕事にするためには、まずは、地元の企業の仕事を調べてみて!