76b.jpg理事長 金沢友治さん

保育と幼児教育が子どもの社会性を育む
~多様な保育施設・幼児教育機関で地域の保育ニーズに応える~

●預かっているお子さんの人数は

 当学園では、幼稚園型認定こども園、保育園、ベビーホーム、学童保育を運営しており、300名ほどのお子さんをお預かりしています。それぞれの施設に入園・入所希望が非常に多く、それだけ保育や幼児教育に対するニーズが大きいですね。なかでも、1歳児の保育希望が特に多いと感じています。

●その理由は何でしょう

 勤めている人に子どもが生まれたあと、お父さんやお母さんが会社を休むことができる「育児休業制度」があります。1年間仕事を休み育児に専念することができます。
 1歳児の保育希望が多いのは、その休業期間が過ぎて仕事に復帰する時に、お子さんを預けたいと考える人が多くなってきたためですね。

●子育て支援が充実してきました

 はい。2015年度から「子ども・子育て支援新制度」が始まり、当園のような保育施設に対する給付や支援が強化されました。これによって地域の保育ニーズに、より一層お応えできるようになりました。

●子育て家庭には心強いですね

 少子化が進んでいるなか、このような制度などで子育て支援を強めたいという考えはよくわかります。しかし、この新制度に移行した時期から地域の育児環境が変わってきたように感じています。
 この新制度は、行政が助成することで、親の育児の負担を減らすことができるといえます。事実、乳幼児を預けやすくなり、子どもを小さな頃から保育施設に預ける親が多くなりました。
 保育施設の役割は、仕事などの様々な事情により子育てが難しい家庭のお子さんを預かることで、保育のお手伝いをすることです。最近は預けるために仕事に就き、結果として親子がともに過ごす大切な期間が少なくなってきているのではと感じます。もっとともに過ごす時間を増やしてほしいですね。

●ともに過ごす時間は大切ですね

 日中だけとはいえ、小さな頃から親と離れて育つことは、情緒、発達の面からも、子どもにとって好ましくはないのかもしれません。幼児期の心の成長は、その後大人になっていくための社会性の基盤となります。その基盤が安定しないまま小学生、中学生へと成長していけば、教育の現場でいずれ非常に難しい場面がおとずれるのではないかと心配しています。

●どうすれば良いと思いますか

 親と子が一緒に過ごす期間を増やしたり、子どもの数をもっと増やすには、保育園やこども園などの保育施設への金銭的支援よりも、子育てをしている家族に直接支援をする方がよいのかもしれませんね。可能な範囲でなるべく家庭で親が保育をし、大事な時期を子どもと共に過ごし、それから当園のような施設で幼児教育にあたらせていただくこともできます。
 社会人として複雑な能力を求められた時に対応するため、大人になるまでの間に、情緒や心の安定と社会性を十分に育てておかなければならないと思います。それには、乳児期の親子の時間と幼児教育がとても重要だと考えています。

●新庄最上の印象はどうですか

 冬場の雪についての印象が強いですね。様々な方が、融雪や利用方法を考えていますが、やはり大変なものだという気持ちがあります。
 その雪にもまして心の中で大きなものは「新庄まつり」です。私は神職として大名行列にも参加しています。山車やお囃子など、地域の皆さんの協力があってできるお祭りですし、これが新庄の「魂」だと思っています。毎年、街中からお囃子が聞こえると、心から「新庄が好きだ」という気持ちが出て、鳥肌が立ちますね(笑)。


76c.jpg2009年度入社 福澤麻衣さん

●何を担当していますか

 「認定こども園・金沢幼稚園」で、幼稚園教諭、保育士として勤務しています。現在、年長児クラスを担任しています。 当園は、新庄ベビーホーム(小規模保育園)と学童保育も含め4つの教育的機関を運営している学校法人です。職員は私を含め50名ほどいます。

●この仕事に就いた経緯は

 私がこの仕事を志したのは高校の時です。母も同じ仕事をしており、その影響もあったのかもしれません。高校卒業後、宮城県の短大に進学し、その後、一般の企業に就職して事務職を2年ほど経験しました。そこでお茶のいれ方や電話の応対、接客の作法など、それまで未経験だったことを教えていただきました。その後、新庄にUターンして2009年に現在の職場に就職しました。
 最初は、短大で学んだ後の2年のブランクに、不安を感じました。でも、子どもたちから初めて「先生」と呼ばれた時には、嬉しさがこみ上げてきて不安も消えました。現在8年目になります。

●どんな時にやりがいを覚えますか

 子どもたちの成長を感じる時に、とてもやりがいを感じます。また、卒園した子と園外で偶然出会った時などに声をかけてくれます。その時は本当に嬉しいです。
 園では1年ごとにアルバムを作っており、年度始めの4月と、終わりの3月では子どもたちの顔つきが少し大人びてきます。また、園の行事など、子どもたちが緊張する場での行動や振る舞いから心の成長が感じられた時などは、「この仕事に就いて良かった」と充実感を味わうことができますね。

●社会人として気を付けていることは

 一番大事なのは健康管理だと思います。自分の体調を整えていないと職場の仲間や周囲に迷惑をかけてしまいます。園の子どもたちは様子を良く見ていますので、先生として体調の悪い状態では子どもたちの前に出られません。私は「病は気から」と思っていますので、まずは、「風邪などひかない!」と自分に言い聞かせながら、日頃の体調管理に注意しています。

●将来やりたいことは

 いつか日本国内すべての都道府県に行くのが夢です。名所旧跡を自分の目で見て、名物の食べ物の味など本当に美味しいのか確かめてみたいですね(笑)。

 

【先輩からひと言】
幼稚園教諭や保育士は、小さな子の教育や保育を行います。子どもたちが集団の中で過ごしながら学んだり経験するために、さまざまな機会を作ったり準備したりする、とてもやりがいのある仕事です。

 

【おしごとPoint!】
子どもはひとりひとり違う個性を持っています。日々のふれあいから、子どもの個性に適した指導を心がけています。