29b.jpg代表取締役社長 渡辺克己さん

自らを見つめいつまでも挑戦を
~事業と雇用を通して地域経済の発展に貢献~

◆どんな事業を行っていますか

 当社は電気コネクタなどの電子部品や、精密金型・工具部品の製造と販売を手がけておりますが、現在はその売り上げのほとんどを東京本社に対して行っておりまして、そこから世界各地に販売するという形をとっています。精密電子部品の開発や生産技術に関して、世界のトップレベルにあるんですよ。
 また企業の社会貢献として、社員のボランティア活動やものづくり博への出展などの活動をしています。その他にも、小中学校や高校のみなさん方に工場を見学していただいていまして、そういったさまざまな活動を通して、まずは当社のことを知って、理解していただこうということを重点的に進めております。

◆最上地域はいかがですか

 私は東京の出身で、新庄に長年暮らしていますが、個人的にはやはり冬場は大変ですね(笑)。でも今は除雪も良くなりましたし、買い物にも不自由はありませんから、都市との格差は徐々になくなってきたと思います。
 ただ、昔にくらべると地元の特色のあるお店が減ってきているように思えて、少し寂しいですね。でも自然がとても豊かですから、私にとっては、好きなトレッキングもできますし、他にもいろいろなスポーツもできて楽しみも多いですよ。最近はスローピッチソフトボールのメンバーに入れて貰いました。近々、新庄市で国際大会を開くので張り切っています。いろんな方とお知り合いになれました。

◆志したきっかけをお教えください

 私が大学を卒業した頃はちょうどオイルショックに見舞われて就職が大変な時代でしたが、幸い日本航空電子に入社できました。しかし学んだ高分子化学が仕事に活かせるのか悩んだこともありました。そこで、新入社員の5月連休に自分の年表を作ったんです。
 プライベートな項目では、30歳までに結婚しようと決めたりとか、その時には父母の年齢はいくつになっているとか。そこでの目標として、とにかくたくさん身につけようといろんなことをやってみました。特に英語が好きでしたので、英語での自己啓発や勉強を、大人になってからあらためて始めました。後に、その英語が活きて、アメリカの工場長をさせていただいたりもしたんです。
 今になって思えば、そんなふうに若い頃に発奮し挑んだことや身につけたことが、良い方向に繋がって、今に至っているような気がします。ですので今も、若い方には自分の人生でも恋愛でも趣味でもいいから、計画書として書いて作ってみる、それを眺めて見ると良いよと言っているんですね。
 自分の興味や持っている才能を見つめ直し、それをいかに伸ばしていくかを計画してみる、これができれば、きっと豊かな人生になるんじゃないのかなぁ。

◆若い社員のご感想は

 生活の中で自然環境を満喫しているように思いますね。ただ若い人からはアウトドア以外に遊ぶ場所が少ないという話も多く聞こえます。
 あとは東京など他県で就職して、そこで他地域出身の方と結婚するとUターンしたくてもなかなか難しいですよね。ですから今は、若い女性に地域に居続けていただく取り組みや工夫が必要だと思います。

◆若者に求めるものは何でしょう

 仕事もそうですが、受け身では何事も変わらないと思います。何かにチャレンジしていく、どんなことでもいいので目標を定めて挑んでいくということが重要ですよね。若いうちに、自分の生涯を賭けても後悔しないものを探し出すこと。それはワクワクすることですし、そういう気持ちは大事だと思うんです。その気持ちを自分の中で大事にしながら、常にチャレンジを続けることが大切だと思います。
 当社もそうですが、企業グループ内で多くの拠点がありますから、日々グループ内での競争となっています。いつでも積極的に考え、チャレンジを繰り返すことは、企業経営にとっても大切なことだと思います。苦しい時は半歩でも前に出て、顔を上げて前を向きましょう。明るく、楽しく、前向きにね。


29c.jpg平成25年度入社 庄司 亮さん

◆入社されるきっかけは

 私は栃木県の足利市というところの出身なんですが、大学進学を目指した時に、もともと興味のあった分野でおもしろいことをやっている先生が山形大学におられると聞いて、山形大の工学部に入ったんですね。
 専攻は機能高分子と言いまして、主に対象はプラスチックでしたが、そういった学科を設けているのも珍しかったですし、それに温泉も好きでしたので、米沢は楽しかったですね。卒業してから栃木に戻ったんですが、その後結婚した相手が最上地方出身の方で、それ以来最上で暮らしています。そして最上地域での再就職を考えた時にこの会社を知りまして、自分が学んだことも活かせるのではないかと思って、入社を志しました。

◆お仕事の内容は

 今は品質保証部に籍を置いております。仕事の内容は品質の改善や、出荷する製品を検査し、品質の判別を行う部署です。山形航空電子の製品として世の中に変なものを出す訳にはいきませんので、毎日仕事に対して責任感を持ちながらやっています。

◆入社してから大変だったことは

 入社した当時は、仕事のやり方に関して先輩方についていくのがやっとでしたけど、この頃は社内を歩いていても名前を頻繁に呼ばれるようになってきたんです。そういう時には仲間から頼りにされる存在になってきたのかなと感じることもあってやりがいになっています。

◆後輩へのアドバイスを

 やはり第一は挨拶ですね。社会に出ると若い方から年配の方まで色々な年代の方と会う機会があります。
そんな時に相手がどんな方でもきちんと挨拶できること。これは大切だと思います。電話の受け答えもそうです。相手方の会社様に対しては御社や貴社という言葉を使う、こういう基本はやっぱり大切です。

◆普段の生活スケジュールを教えてください

 当社は3交代制で、午後勤務や夜勤の時間帯もあるのですが、私の通常のスケジュールは、朝は6時に起床しまして、7時30分頃には出社しています。その後、業務に入り12時から45分間の昼休みをとってから16時45分に仕事を終えます。定時に仕事を終えたときには18時には家に帰ります。
 家に戻ってからは様々なことがありますが、夜は0時には床につきますね。割と夜更かしタイプかな。


◆どんな最上であってほしいですか

 やっぱり元気があるのが一番ですよね。そのために若者が気軽に行ける所、集まれる何かがあればいいのになぁなんて思ったりします。

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製品の詳細についての検査

29e.jpg検査機器による品質の調査