70b.jpgホテルシェーネスハイム金山 副支配人 庄司大寛さん

最上の魅力を体感してほしい
~インバウンドの受け入れで積極的に金山の魅力を発信~

●どのような会社でしょうか

 当社は「ホテルシェーネスハイム金山」の管理運営を行っております。その他に、町内にある「マルコの蔵」を金山町からの指定管理、ホテルに隣接する温泉施設を金山町からの業務委託、また「遊学の森」を山形県から指定管理を受けております。
 「遊学の森」は、最上地域の豊かな森林を体感でき、森林資源や環境についての体験学習に絶好の場所です。金山を訪れたお客様には、ぜひ当ホテルに宿泊し温泉に入っていただき、「遊学の森」や「マルコの蔵」を散策していただきたいと思っています。

●最上地域のご感想は

 全国各地からお客様が訪れて下さり、皆さんこの地域の自然の豊かさを話されていきます。
 私は金山町の出身で、生まれた時から、この風景は見慣れておりますが、仕事を通して、あらためて金山や最上地域が自然に恵まれていることを実感しています。人柄の面では、やる気のある人が多く、地域活動に一生懸命という印象があります。道路沿いはいつでもきれいですし、花が飾られているなどとても地元のことを思っていると感じられます。暮らしている町民の意識が高いということですね。
 それに地域でも会社でも、グループの団結心がとても強く、行動に移すことも早くて、仕事をするうえで安心感があります。

●今後の方向性を教えてください

 当ホテルの名前である「シェーネスハイム」とは、ドイツ語で「美しい我が家」を意味します。その名の通りに、親近感やくつろぎを、来ていただくお客様にこれからも提供していきたいと思っています。
 近年、日本の田舎の美しい風景や四季それぞれの季節の表情を味わいたいという海外からの観光客が多くなっています。こういったインバウンド(海外からの観光客)の方々をより多く受け入れていきたいと考えております。そのためには隣接している温泉やスキー場なども含めて、金山の魅力を積極的にアピールしていきたいと思っています。
 その他に、地元に根付いたホテルとして、忘年会や新年会などで地元の方などに、気軽に使っていただくことにも力を入れていきたいです。

●社員にはどんな人が欲しいですか

 まず、「やる気」は大事です。さらに、金山町で仕事をするわけですから、「この街を好き」になってくれることが条件と考えています。自分の働いている場所や、仕事で関わる地域を勉強して知ること、好きになることが条件ですね。ホテル業は接客業ですから、お客様の目線になって物事を考えられるかどうかが、この仕事でいちばん大事なことです。

●若者にはどのような印象を

 私が若い頃と比べて、今の若者の考え方のほうが大人っぽいように思います。物事をはっきりと話す人が多いように感じ、仕事の面では、これは良いことだと思います。
 現代は、情報や物に関して都会と田舎の差はなくなってきています。それにともなって、物事の考え方や接する態度にも、田舎と都会の違いがなくなっているのではないでしょうか。

●若者にどんなことを求めますか

 ホテル業は、地域外からのお客様が多いですから、仕事で普段接する情報は都会や海外など他地域の事が多くなります。その分、逆に、自分の目の前にある地元への関心が薄くなってきてしまいがちです。
 当ホテルは、田舎ならではのアットホームな雰囲気を目指しております。宿泊されたお客様に地元のことを案内する上で、たくさんの情報をもっていなければなりません。普段から地元のことに関心を持ち、勉強して欲しいと思っています。話し言葉も、地元の方言が少し出たり、喜怒哀楽の感情が少し表に出た方が、お客様からも親近感や信頼を得られるように思います。人と接する仕事ですから、そんな人間味のある人が望ましいと思いますね。


70c.jpg2015年度入社 丹 詩織さん

●どのような仕事ですか

 「シェーネスハイム金山」で、お客様のチェックイン・チェックアウトの対応、料金の受け取り、予約状況の確認、電話対応などのフロント業務をしています。
 また、チェックイン前のお部屋に照明や冷暖房をつける受け入れ準備をメインに担当しています。
繁忙期にはレストランの調理補助や温泉の番台なども担当することもあります。

●この仕事に就いたきっかけは

 私は新庄市出身で、高校卒業後、歯科衛生士の専門学校に進学しました。その後は、ドラッグストアに就職し、薬の登録販売者免許を取得しました。その後、結婚を機に金山町に移り、町内でできる仕事を探していた中、前職の接客スキルを活かせると思い、当社に入社しました。

●ホテル業で心掛けていることは

 第一にお客様への配慮です。それは、お客様の行動を見こして気を配ることで、ホスピタリティを尽くさなくてはなりません。お客様からのご要望は様々で、毎日勉強することが多いですが、その分スキルが身につきます。とてもやりがいがあります。
 一度だけでなく何回もリピーターとして来て下さるお客様や、お帰りの際に満足いただいて「ありがとう」とお声をかけて下さるお客様もいて、この仕事をやっていてよかったと充実感を感じます。

●どんなお客様が多いですか

 当ホテルには、山形県内からだけでなく、関東近郊や海外からもお客様がいらっしゃいます。台湾など、雪が降らない国からのお客様は、この地方の雪を楽しみにして来る方が多いですね。宿泊されるお客様からは、ホテルに関することだけでなく、周辺の施設や名物がある場所などの観光案内を求められますので、日々そうした情報を収集して勉強しています。

●金山町の印象は

 ここでの暮らしは、皆で支えあっているという繋がりを感じられるところが良いと思っています。
住んでいる人が温かくて、何かあったときには助けてもらえるという安心が実感できる地域です。
 ホテルで仕事をしていると、そうした最上ならではの人の温かさや自然の美しさに気づかされます。また、最上川の舟下りや自然散策、各地の温泉を求めて、遠くから来て下さるお客様がたくさんいるということがなにより嬉しいですし、最上で働くことに誇りを感じます。

【先輩からひと言】
ホテルなどの宿泊業は、旅行客やビジネス客にとって、その地域の印象を左右します。
遠方からのお客様を大切にすることで、最上地域のおもてなしを伝えられる仕事です。

【おしごとPoint!】
ホテルでの仕事は、細かい気配りやマナーとともに、名物、地理、歴史など地域に関する知識が大切です。
普段から興味を持ちましょう。