35b.jpg代表取締役社長 土田 稔さん

最上の情報化を後押ししたい
~情報サービスと公共施設運営で地域に貢献~

◆どのような会社でしょうか

 当社は、システム開発、データベース構築、コンサルティング、指定管理者制度上での施設管理運営の、4つの事業を展開しております。システム開発はお客様として官公庁や行政が多いのですが、こういった発注先からのご要望に従って、コンピューターのネットワークを介して使う業務用のシステムを構築するといった事業になります。具体的な内容としては、人事管理、顧客管理、在庫管理などのシステム構築です。提供しているのは、構築だけでなくその後の運用までを含めたトータルでのサービスもあります。
 その他に、ウェブサイトの作成と運用管理も行っておりますし、データベース事業については、アンケート調査など市場調査が多いですね。今は、自治体や企業が意思決定をする際には、具体的にどういうデータがあるかを綿密に調べてから行うことが多いですので、市場の調査やアンケートを実施し報告書を作成するという一貫したサービスが求められています。
 その他には議会の議事録作成や、講師の派遣などのコンサルティング業務も行います。指定管理業務の委託を受けている施設として、最上広域事務組合のゆめりあ、新庄市のわくわく新庄、雪の里情報情報館の3箇所があり、現在、職員を配置して運営管理を行っています。

◆発足の経緯を教えてください

 昭和62年に、新庄コンピュータ専門学校が開校しまして、卒業後の受け皿として同年の冬に当社が設立されました。目的としては、若者の地域への定住と最上全体の情報化のお手伝いを行うというもので、以来、役割を担って運営しております。

◆これからの地域との関わりは

 当社としましては、コンピューターや情報処理を学んだ人材を、なるべく地元から採用したいと考えておりますし、指定管理制度については、地元の大切な施設をお預かりし上手に運営していくことで地元のみなさんに喜んでいただくことの2つの側面で、地元に貢献していきたいと考えています。

◆公共施設の運営を企業が担っているんですね

 はい。従来の官と民という2つに加えて、新しい公共という考え方があります。これは、市民みんなで支え、みんなで成果を享受すべきものを、官民にこだわらず広く公共という視点で考え、施設や制度を担っていくという事で、こういった考え方はこれからの時代の必須になるのではないかなと思います。特に、官と民の間にあるような課題に対しては、新しい公共の視点からしか適切に対応できないのではないかなと思っているところです。そういった意味でも、公共施設の運営を当社のような民間企業が担うことは、時代に沿っているように思います。

◆コンピューターや情報処理の考え方はどのように役立ちますか

 コンピューターを使って実社会のどんな問題をどう解決したいのか、違う分野の知識や経験といったものは必ず役に立つと思いますし、普段の業務を客観的に評価することにもつながりますので、コンピューターに無縁の分野で頑張ってらっしゃる方も、情報といった視点から自分の仕事を見直してみるというのも決して無駄ではないと思います。

◆どんな方の入社を望みますか

 情報分野は変化が激しいですから、新しいことに食らいついていくような気概のある方が良いですね。
また、何かと女性の方が自己アピールが積極的で、上手な方が多いのかなという印象もあります。新卒の方には、経験や資格を求めません。むしろ素直で頭が柔らかい白紙の状態で来ていただいた方が、より新しいことを吸収するのが早いという気がします。ただ、当社の業務の性質上、豊富な経験やスキル、資格をお持ちの方も中途採用しておりますので、都会での業務経験を活かして地元で働こうというUターン希望者の方にも是非来ていただきたいですね。


35c.jpg平成23年度入社 松田拓也さん

◆どんな業務を担当していますか

 ウェブの自動化に関わるシステムの開発と、新庄市内の小中学校内に配置されている情報機器の保守の二つを行っています。学校内の情報機器には電子黒板もあります。これは大きなテレビのようなものですが、コンピューターで作成したデータを投影して、児童たちに図示するもので、こういった機器の保守も担っています。

◆この業種を目指したきっかけは

 私は子どもの頃からプログラミングやシステムを作ったりすることが好きで、学校も情報科で学びました。
卒業後に東京の情報系の会社に就職して仕事をしておりましたが、いつか地元に帰りたいと思っておりましたので、最上地域でこれまでの仕事の経験を活かせる会社を探した際にこちらの会社を知りまして、Uターンの形で転職いたしました。

◆地元の良さは何でしょう

 私が勤めていたのは都市部にある会社でしたが、やはり通勤がかなり苦痛でしたね。電車と徒歩で片道2時間近くもかかることもありましたし、これを毎日繰り返すことだけでも負担が大きかったです。その点、新庄は通勤が楽ですし、生まれ故郷でもあり家族と一緒に暮らせるという心理的な面のメリットも大きかったですね。地元に帰りたいと思った時に、最上地域にもともと少ない情報系の会社が自宅のすぐ近くにあったことも幸運でしたし、こちらの会社で採用していただけたことは非常に恵まれたと感謝しております。

◆Uターン就職のご感想は

 こちらの会社での業務については、ノルマを与えられるというわけではなく、自分で主体的に仕事を進められますので、そういった自由な雰囲気で、のびのびと仕事ができます。もちろん果たすべき役割や業務上の目標という指示は受けますが、それをこなしていくためには、自分で計画を作り、進捗も自己評価しながら進められますので、責任があると同時にやりがいを感じます。

◆主体的に仕事をしていくコツは

 会社での仕事であれ、学校での勉強であれ、上司や先生から具体的な指示を待つのではなく、目標を定めてそれに到達するまでの道筋をアドバイスしていただいたり、助言をいただきながら、自分に足りない部分を洗い出し、実現にかかる時間も見越しながら、今やるべき事を決めていくことです。
 このように目標を達成するまでの道筋を明確にすれば、今やることが自然に見えてきますし、具体的な計画もできると思うんですね。自分で決めた目標でも、会社から求められるものであったとしても、そこに到達するまでの具体的な計画を自分自身で行うことが主体的な行動と言えるのだと思います。

◆行動の原動力は何でしょう

 目標を達成したいと言う行動につながる原動力は、探究心や、興味が出発点になると思います。私にとって興味はコンピューターでした。誰でも、もっと深く知りたいという関心や好きな事についての興味を大事にすることが、ひいては主体的に動きだすことを後押ししてくれるのではないかなと思います。

35d.jpgプログラミング作業

35e.jpg保守管理スケジュールの確認