06b.jpg専務取締役 大場宏利さん

新世代の発想でさらに飛躍したい
~建設業を核に多方面の事業で地域の雇用を守る~

◆どんなものを作っていますか

 本業は建設業ですが、環境や農業、福祉分野に事業、さらにコンビニエンスストアの運営など観光や利便性に関わる事業も手がけております。
 当社は、現社長である私の父親が若い頃に創業しました。父は最上町の出身で、会社が発足した当時は下請けの仕事がほとんどでしたが、徐々に事業を拡大していくにあたり、いかにして人材を確保し、育成していくのかに悩んだと聞いています。まずは雇用を作り出し、地元の若い方に働いてもらうことが先決と考え、様々な分野に進出をしてきました。創業してから46年になります。
 当社のように建設業から興した企業が建設資材の販売などを手がける事はさほど珍しくはないと思いますが、環境や福祉分野にも展開したのはこのような考えによるものです。

 さらには、環境意識の高まりや、産業廃棄物処理場の必要性など、町を挙げての環境対策が話し合われ始めたという時代の変化からの要請もありました。雇用を維持、拡大したいという当社の考えと行政などの社会のニーズがうまくマッチしたことも、今まで企業を存続しつつ多方面に拡大できた要因ではないかなとありがたく思っているところです。

◆事業が多岐にわたり、町内での存在感が大きい会社という印象です

 はい。おかげさまで仕事をさせていただいておりますのも、お客様や行政の方を含め、町ぐるみの力添えがあってこそと思っております。また、特に地方においては、いろいろな問題に対して、一私企業が奮闘するという形よりも、いかにしてみんなで考え、みんなで解決していくか、それには官民ともに一丸となることが大事なのではないかと思います。みんなで話し合って決めたことを実行して行く際には、私どものような企業がそのお手伝いをさせていただければ、なおのこと嬉しいですね。

◆今後の地域との関わりは

 若者の流出や人口減少というのは全国的な傾向ですが、当社としては若い方になるべくこの町に残っていただきたいという考えのもと、これからも事業を継続して雇用を維持するというのが、まずは地域にできる貢献の第一歩であろうと思っています。その意味でも、例えば高校生のインターンシップの受け入れや職場見学も実施しております。
 若い方には当社のことを良く知っていただき、将来も地元に残って生活していこうと考える時の進路のひとつとして考えていただければ嬉しいですね。

◆若い方へはどのような感想をお持ちですか

 第一に真面目であるという印象ですね。また、入社して1、2年の若い方でも資格の取得に挑戦するなど、さらに自分のスキルを高めていこうという意欲をお持ちですし、とても良い方ばかりに来ていただいているように思います。建設業は、仕事の開始が朝早かったりしがちですが、そういったシフトにも慣れてくれて、毎日仕事に熱心に取り組んでいただいています。 

◆この会社を目指す若い方にはどういった資質を求めますか

 当社は建設業を母体としている企業ですが、様々な分野に事業を拡大しております。その分野ごと、業務上求められるスキルや資質というのは異なりますから、一概にどういったものをという希望を挙げることは難しいですね。ですが、共通して言えることは、会社の仕事においてもご自身の成長についても、向上心を持つことが一番望ましいと思います。
 また、当社の経営環境も、創業者である現社長から少しずつ私たちの世代へと交代をしていく時期に差し掛かっています。このように、企業が少しずつ若返っていくと同時に、会社としてこれからもさらに事業を拡大し、たくさんの方に仕事をしていただきたいと思っておりますので、前向きな向上心を持った方が当社を目指していただければ、これからの当社の方向にもマッチするのではないかと考えているところです。


06c.jpg平成27年度入社 佐藤博孝さん

◆どんな仕事を担当されていますか

 私は企画開発部に所属しておりまして、業務の内容としては、社内業務全般の改善を促進することや、広告の制作、また現場のパトロールなども行っています。当社は複数の分野にわたって事業を行っておりますので、私の立場としては、様々な現場に実際に参加しながらそこの改善点を見つけだしたり、事業を次の世代に渡していくために会社の内容を見つめ直すという横断的な役割が求められています。
 私は新庄市の出身で、地元の高校を卒業した後に千葉県の大学で学びました。
その後、東京で就職し、システムエンジニアや営業などの仕事を経験しまして、その中でプロダクトマネージャーやチームリーダーなど仕事を管理する職を経験しました。それが今の仕事に活きているように思います。
 Uターンしてからこの会社に入り、まだ1年です。

◆入社後大変だった事はありますか

 建設業界に入ったのは初めての経験で、知らないことや課題ばかりですので日々大変ですが、目の前に課題がたくさんある方が、仕事は面白いですよね。
 学生時代は仲間と一緒にDJイベントを毎月開催し、毎回100人程度の集客をするまでに育てました。また、過去の仕事でもまとめ役が多かったこともあり、複数人で物事を進めてきたように思います。プライベートでも仕事でも、多方面の方々と関わっていくことでコミュニケーション力や調整する力などを知らぬうちに学べたものと思っています。その経験を通して、仕事でもプライベートでも、課題を自分のこととして考えてみると人と話がしやすいことに気づきました。
 異世代や地域といったみんなの課題であればあるほど、その課題を自分のことのように考えることが大切だと思いますね。自分の役割を、自分の方からここまでと限定してしまうと、コミュニケーションする際に歩み寄ることにならなかったり、途中で止まってしまったりしますから。

◆後輩世代へのアドバイスを

 学生の頃や若い頃に頑張ったことはどんな事でも無駄にはなりません。
とにかく興味のあることや好きな事は、臆せず始めること、そしてそれを楽しんでやることが、一番実になるのではないかと思います。まずは目の前のことに面白さを見つけて、それに取り組んでみるのがコツですね。
 学生の頃から自分がやりたいことがはっきり決まっていたり、将来の方向が見えている方は少ないと思います。それが見つかるまでは、とにかく興味を覚えたことに向かって進んで実行してみるという積極性が大事だと思います。

◆これからの目標を教えてください

 仕事の目標としては、当社が徐々に世代交代していく上で、会社の土台作りに貢献していくこと、その後さらに発展していくために、何か面白いことを考えてやっていきたいと思います。
 プライベートでは、ほどよく楽しいお酒が飲めたら、それが最高ですね(笑)。

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06e.jpg広報物作成の打ち合わせ