66c.jpg2000年度入社 生産技術係長 矢口隼人さん

●仕事の内容を教えてください

 生産技術部に所属して、主に電気設計を行っています。他には製造現場の保全や、機械設備の修理も担当しています。
 当社は一部の製造機械を内製(自社で製造)しています。その設備も含めて、新規の設備や部品の立ち上げなどの業務にも関わっています。

●立ち上げとは何でしょうか。

 取引先の会社から新たな部品を受注した時に、その部品を当社の設備を使って製造するには、どの設備を使い、どういう手順で作っていくのが良いかということを検討し、設計することです。「工程設計」と言いまして、注文通りの部品を大量に生産していくその前段階にあたりますや私たちの部署で検討した手順や設備を現場に導入した後に、実際の大量生産を行いますから、ミスや失敗があるとたくさんの不良品を生み出してしまいます。それだけに責任が重いですし、気が引き締まりますね。

●プレッシャーがありますね

 確かにありますが、まずは製造担当の方々が使いやすく、不良品が出ない設備を心がけて作ります。
不良品が出ない設備陸最終的に製品をお使いになるお客様に迷惑がかからない製品を造ることに繋がります。完成品がユーザーに渡るまでに関わる色々な人を思い浮かべながら、製造工程を考える必要があります。その意味で、仕事で感じるプレッシャーは苗仕事の面白さ」と同じ、ことかもしれません。それは、生産技術部だけでなく製造現場の方も同様だと思いますし、製造業に携わる人はすべてそうだと思いますよ。

●これから就職する方へ一言

 大学で機械工学を専攻しましたが、機械部品製造業に就職したからといって学んだことが全てその通りというわけではありませんでした。もちろん学んだことの多くは役立っていますが、逆に仕事を通して学んでいることもたくさんあります。ただ、実務となると違うことも多いですから、むしろゼロからスタートという心構えが良いと思います。
 それに、仕事をやり遂げようと思いすぎて自分自身がパンパンになると途中で息切れしてしまいます。肩の力を抜いて楽にする時、集中する時、学んだことや経験したことを思い出す時、その切り替えをうまくやることが、仕事をきちんとこなしながら長く続けていくコツのような気がします。

 

【先輩からひと言】
製造業は、工場や生産機械を効率よく使って、たくさんの製品を造る仕事。それと同時に、その機械の新しい使い方や製造方法を考えだして、より良い製品を産み出す努力も続けています。

【おしごとPoint!】
良い製品をたくさん造るために、造り方そのものを考えて創り出すということも大事です。